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カスタマイズショップや基幹システムの自動出荷とは?物流プラットフォーム利用の問題点とその対策

カスタマイズショップ

大手企業を中心にカスタマイズしたECサイトが増えています。複雑なEC運営要件を満たす目的にカスタマイズされることが多いようです。また、Salesforceなどの基幹システムでECを構築するケースも増えています。しかしながら、カスタマイズしたECショップや基幹型ECシステムを自動出荷させる場合、難易度が非常に高くなります。理由は、倉庫側WMSとの連携にもカスタマイズが必要となるからです。本コラムでは、カスタマイズショップの自動出荷に関する問題点と対策についてまとめています。

カスタマイズショップ、基幹システムとは?

カスタマイズショップとは、ECパッケージソフトを活用して、自社の運用に合わせカスタマイズした通常大規模のECサイトをいいます。Salesforceなどの基幹システムを活用してECシステムを構築する大手企業も含まれます。 カスタマイズショップの特徴としては、カスタマイズしている故、WMSや物流プラットフォームとのデータ連携が非常に難しい点です。倉庫システムとデータ連携を実現するためのカスタマイズが必要になるケースが多いのが特徴です。

カスタマイズショップ一覧 データ連携の課題
ecbeing 中堅から大企業で
人気のシステム
基本的にデータ連携はカスタマイズ前提となる。
SFTP連携とEDI機能があるWMSの場合、カスタマイズは最小となる。
W2 Repeat 定期通販用で最高レベルの機能、大手から人気 SFTPによりバッチ連携となる。
WMS側にSFTP連携とEDI機能がないと大規模カスタマイズが必要となる。
Shopify
プレミアム
大手も利用可能な
カスタマイズショップ
API連携が充実しているが、カスタマイズした場合、WMSとの連携は難しくなる。
EDIやRPAがあれば連携の可能性はある。
Salesforce EC開発も可能なプラットフォーム、大手利用 データ連携の柔軟性があり過ぎるので、通常のWMS連携は非常に難しい。
EDI変換機能があるWMSでないとフルカスタマイズ必要。
EC Cube 中小に人気のカスタマイズEC用システム 標準API接続はあるがカスタマイズすると利用が難しい。
WMS側にEDIがあれば、カスタマイズは最小で可能となる。
Magento 米国で人気のカスタマイズEC用システム 難易度の高いカスタマイズが必要で、非常に連携が難しい。
データ連携は、基本的にAPIカスタマイズが必要となる。
タイトル 顧客要件に合わせてゼロから開発するECシステム ゼロから開発するため、標準的なデータ連携機能がない。
よって、相手側に合わせてECシステム側で接続カスタマイズが必要となる。

物流連携の方法とは?

物流連携の方法は大きく次の2つの方法があります。
1. API連携
2. ファイル連携(SFTP、S3連携)

多くの利用者があるサービスの場合、通常、Open APIが提供されており、それに合わせて、API接続のカスタマイズを行うことで、API接続が可能となります。カスタマイズショップの場合、標準APIを所有していないので、物流システムに合わせてショップをカスタマイズして接続する必要があります。

(1)大手モール、カートなどの場合のAPI接続方式

(2)カスタマイズショップのAPI接続方式

(3)カスタマイズショップのファイル接続方式

物流プラットフォームとの連携について

カスタマイズショップと物流プラットフォームを連携する方法について解説いたします。
物流プラットフォーム側に標準で接続機能が用意されているかで、接続工数(費用)が大幅に異なります。
また、EDI変換機能があるとデータ変換部分のカスタマイズ費用を抑えることが可能です。
一般的にファイル連携の方が開発用意で費用を抑えることが可能となります。

接続方式 開発コスト Cyber Logi A社 B社
Open API ⚪︎ ⚪︎ ⚪︎
ファイル連携 SFTP ⚪︎ × ×
ファイル連携 S3 ⚪︎ × ×
(EDI変換機能) × × ×

まとめ

いかがでしたか。カスタマイズショップは、物流システムとの連携が非常に難しいことが分ります。 特に物流プラットフォームを活用して、自動出荷したい場合、大きな開発費がかかる場合が多いようです。
ポイントとしては、ファイル連携可能で、EDI変換がある物流プラットフォームを選定することで、大幅に接続に関する開発費が抑えられることが分ります。